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近くの自然素材

近くの自然素材<できる限り近くの、国産の材料で>

● 住み心地+健康(人と環境)

これまで挙げてきた【5つの約束】は、安全で健康な暮らしをつくる要素。人に例えると「身体」(骨や筋肉)です。
一方で、内装は、常に肌に触れている「衣服」のようなもの。できる限り、【自然素材】が心地いいですね。
実際に、アトピーなど肌荒れに悩むご家族の症状が緩和された、改善されたというお声をいくつも聞いています。

夜8時に帰宅して翌朝6時に出勤する方でも、家に居る時間は10時間。休日の在宅時間の長さを考慮すれば、
短い人でも、一生の半分以上の時間を家の中で過ごし、その室内の空気を吸っていることになります。

「ホコリが付着してカビの発生しやすいビニル系の内装」の場合と、「漆喰のように抗菌性のある内装」の場合では、
暮らす室内の空気質は変わってきます。内装は「衣服」であると同時に、身体に取り入れる「食」であるとも言えます。
家の中の空気は、身体に毎日取り入れている食べ物と意識すれば、選ぶべき内装は明らかです。(換気の重要性も見えます)

安全な食は美味しいだけでなく、作り手の顔が見えて、添加物が少なく、素材の味がしっかり感じられるもの。
できる限り近くの山の木(県産材)や国産の材料を中心に、運搬や製造の環境負荷が少ないものを使用します。

具体的には無垢材、漆喰等の左官材、和紙等の壁紙、石・タイルや土、自然塗料が主な仕上げとなります。
経過した時間と共に、だんだん美しくなっていくのが自然素材です。

  • 無垢材
  • 左官材
  • 石やタイル
  • 自然塗料

ちなみに珪藻土は調湿機能の乏しい製品が意外と多く、データの裏付けがあって説明に誇張のない製品を使用しています。
広告宣伝に費用をかけていないので知られていませんが、熱い研究者の方が開発したお勧めの材料です。
この材料に現場の土を調合したtaruShiruオリジナルの左官壁も、土色で染まって味わい深い表情です。

● 太陽の恵み(太陽光&太陽熱)

最も遠い場所から届くけれど、「近くの自然素材」と思えるのが【太陽の恵み】。その有難さは計り知れません。
taruShiruの自宅兼事務所では、1つの屋根に太陽光発電パネルを載せ、1つの屋根を集熱(太陽熱利用の床暖房)に利用。
2010年の自邸新築当時から、出来るだけエネルギーを自給し、災害レジリエンス度の高い住まいを志向していました。

エネルギー自給率が最低水準の日本で、自分の家で使う電気をすぐ真上にある屋根で創ることができる。
海外輸入の化石燃料で発電し、国内遠地から送電されて届く電気と比べ、なんと環境負荷が小さくエネルギーロスの少ないことか。
自家消費できる程度の太陽光発電パネルは載せたいですね。(定額リースで、初期費用0円で導入できる方法もあり)

太陽光発電それ自体はアクティブな設備ですが、屋根の向き(方角)は発電量に大きく影響する範囲があります。
ですので、パネル搭載量や発電量の想定も含めて、パッシブ設計のシミュレーションと併せて検討していきます。
もちろんパネルを設置する屋根は積載荷重が増えるので、構造計算への反映が必須。将来載せる可能性がある場合も同様です。

そして、発電よりもエネルギー変換効率が格段に良いのが、太陽「熱」としての利用です(窓からの日射取得もその一例)。
冬の太陽熱を屋根下から床下空間へと送り込んで暖房する仕組みがあります。全ての皆さんにお勧めな方法ではないですが、
ご興味のある方には、taruShiru事務所へお越し下さった際に、お見せしてご説明します。