耐久性能<長期優良住宅基準+α>
長期優良住宅の劣化対策等級3の目安に、「構造躯体が3世代(75~90年)持つ程度の対策が行われているもの」という基準が
挙げられています。ただし、具体的にどのような材種・製品を使うか、その多くは設計者や施工者に委ねられているのが実際です。
建物の劣化に関係する部分は後から簡単にやり替えることの出来ない箇所が多く、長く快適に住み続けていくことを考えると
等級3+αの配慮が必要です。taruShiruは、構造や防水・防蟻等に関わる素材や製品の選定、施工方法にこだわります。
例えば、外壁貫通部を処理する防水部材には沢山の製品ありますが、施工を考えるとミスの起こる確率の高い/低い製品があります。
日々、検査業務で様々な施工現場を見ており、これらの知見を深めて情報をアップデートしているのが強みとなっています。
また、素材や製品・工法の選定は、建物のメンテ・維持管理にも大きく関係する要素です。外装材の選定について一例を挙げます。
屋根材 | 太陽光パネルを採用の場合、穴を開けずに設置可能な、耐久性の高いガルバリウム鋼板(立平葺き)による工法を選択 |
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外壁材 | メンテナンス費の嵩むサイディングは使用せず、長持ちする杉板張り(耐久塗装)やガルバリウム等の組合せで提案 |
この場合、雨樋もガルバリウム製とすれば、メンテ時期に差が出なくなります。塩ビ製を使用すると雨樋だけメンテ時期が早まって、
雨樋の塗装や交換だけのために足場を架けるなど、後からコスト増となる状況が発生しがちです。時間軸で考えるのがポイントです。
ちなみに、屋根材に瓦を使うと地震に弱いと言われがちですが、耐力壁の量を増やして安全性が確保できれば問題ありません。
目に入りやすい1階部分(下屋)の屋根だけ瓦を使用、2階部分の屋根にはガルバリウムという組み合わせもあり得ます。
計画的な換気や快適な室内空気質を保つためには、エアコンや換気設備のメンテナンスが容易にできることが重要です。
フィルター清掃等を考え、設置位置に住まい手への配慮がなされているか。メンテ頻度やそのコストは現実的か。
これらは長く快適に暮らすために、+αの大切なポイントです。
また、特殊な設備を採用する場合、その更新時に代替品の無いリスクを覚悟しておく必要があります。
特に多機能な設備はその傾向が高めです。建物に比べて寿命の短い設備は、強い理由がなければスタンダードなものを選択です。
設備のメンテナンスや更新が容易であるか否かは、建てた後の長い期間に渡って、快適性とコストに直結します。
taruShiruでは、その設備が力を発揮できるように使用時のアドバイスも含めたご提案を重視しています。